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兵庫県 丹波篠山で、手作りの「銀のすず」を作られてているイソガワクミコさん。地金作り→デザイン→彫金・鍛金まですべて一人で作られるその素敵なすずは、多くのファンから愛されています。カムワッカスタッフも大好きで、これまでプライベートに何個も注文をさせて頂いてきました。カムワッカとのコラボレーション「吉祥すず」の打ち合わせも兼ねてアトリエにお邪魔し、ご家族と一緒に人生を楽しみながら、人に喜ばれるステキな鈴を作り続けるイソガワクミコさんにお話を伺ってきました。


職人になりたかった

ーイソガワさんは、どういった子ども時代を過ごされたのですか?
 愛知県のベットタウンに住み、公務員の父を持つ本当に普通の子どもでした。
ただ、父が歴史や骨董が好きで、古墳や仏教彫刻をよく見に連れて行かれたりしましたね。父は趣味で仏像を彫っていたりもしました。
そんな環境だったので、中学の時には「宮大工になりたい」「職人になりたい」と思っていましたよ。

 あと、小さな頃からナゼか「鈴」が大好きでしたね。10個100円の小さい鈴をお小遣いで買ったり、落ちている鈴を拾ったり、とにかく小さい鈴から大きい鈴まで集めていました。
 20代の頃にはエスカレートして、髪に付けたり、コートのボタンを全て鈴に付け替えたり、、、なんだか身につける物の音が鳴らなくては落ち着かない時期もありましたね(笑)。

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イソガワさんの仕事場。周りには、集めた鈴や、お父様、お祖母様の木彫りの仏像などが可愛らしく置いてあります。


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イソガワさんの作品。
左上「丸すず」右上「太鼓すず」左下「ホイッスル」右下「馬齢」など

ジュエリー制作から「すず」作家へ

ーどのようにして鈴作家になられたのですか?
 愛知の短大を卒業してからアルバイトをしながら東京のジュエリー制作の専門学校に通いました。ジュエリーを制作は楽しかったのですが、自分があまりジュエリーをつけるタイプではなく(笑)・・・そんな中、制作道具はあったので、昔から好きだった鈴を趣味で作ってみたりはじめました。

 時代は90年代半ば。東京で知り合った人たちの中には、新しい価値観を模索し、楽しみつつも、反面、頭に雨雲が浮いているような、ちょっと悩んでいるような友達もいました。そんな友達に、自作の鈴をあげたりしていました。特にお守りとかを意識していたわけではないですが、今思うとそういった気持ちがあったかも。ただ、私にとっては自然の流れで友達にあげていました。
 そのうち友達の紹介でお店に鈴を置かせてもらい、売るための鈴を作り始めました。世の中には、私のように鈴が好きな人たちが何人かいるようで、少しずつ売れるようになっていきました。


地金からすべて手作り。
でも、楽しいので苦になりません。

ー手作業で鈴を作るのは大変ではないですか?
 ジュエリー制作は学校で教えてもらいましたが、もちろん鈴の制作は教えてもらっていません。持っている道具と技術を使って、独自に工夫しながら作っています。
私の鈴は、シルバー(銀)を溶かして地金(じがね)を作るところから始めます。熱して、延ばして、叩いて、熱して、延ばして・・・を繰り返してをして必要な厚みにします。
必要なパーツを糸鋸で切り出し、図案も一つ一つ手作業で切り抜いていき、それらを熱しながら成形し、いぶし処理をして・・・
と一つを作るのに、結構な手間と時間がかかります。

 でも、ご注文いただいた人たちが生活の中でどのように鈴を使われるのか、そんなことを色々と想像をしながら作ることは本当に面白くて、ぜんぜん苦になりません。


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すずの魅力は「長くスローな繋がり」

ーイソガワさんにとって鈴の魅力とは?
私の場合は、とにかく昔から好きなので特に理由もないのですが(笑)・・・

「長く使える」「直せる」「最後には溶かして別のものにできる」といった性質はとても自然な感じがして、作っていて心の負担になりません(すぐ壊れて捨てられてしまうようなものは、作っていて疲れそう)。

 また、受け取った人が、幼稚園バッグ → ランドセル → 携帯やお財布 と、成長とともに長く使ってくれて、いずれご自身のお子様などに受け継がれて行くような、、、そんな「長くスローな繋がり」をすずが呼んでくれるような気がしていてるのです。



子どもにはノビノビと発想をしてほしい。

ーイソガワさんの、子育ての秘訣は?
 私には中学生と小学生の二人の男の子がいるのですがが、子ども達にはなるべく「それはできないよ」と言わないようにしています(思わず、言ってしまうこともあるのですが・・・)。
 子ども達が本当にノビノビと発想をしているものを、大人が勝手に否定しないようにしなくてはと思っています。子どもの発想を自由に伸ばしてあげることができれば良いなぁっと。
逆に学校の校則で「白の靴と白の靴下以外はダメ」といったものがあった時は、「どうしてだろう」っと子どもと一緒に考えたりします。でも、未だに回答がでていませんが(笑)


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イソガワさんのご自宅には、子供のための作品や、子ども自身が作られた作品などが飾ってあります。


●イソガワクミコのすず とカムワッカのコラボ商品

吉祥すず

吉祥すず

完売および生産終了いたしました。
ありがとうございました。

カムワッカ製品を引き続き宜しくお願い致します。→製品一覧


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イソガワクミコのすず ホームページ

イソガワクミコ

1974 愛知県生まれ
1994 ヒコ・みずのジュエリーカレッジにて彫金を学ぶ
1999 手づくり銀の鈴「五」を設立
2000 長男を自宅で出産
2001 出産をきっかけに自然豊かな沖縄・石垣島に移住
   「日本最南端の彫金教室」を主催(当時)
2003 次男をプライベート出産
   夫が建てた山の家で水道・電気のない生活を送る
2004 長男の幼稚園入学を1年後に控え、兵庫・篠山に移住
2008 神楽坂ここん.「イソガワクミコの鈴と絵ハガキ屋さん」親子展開催
2009 京都法然院「星ぞら展覧会」親子で出展
   経堂ロバロバカフェ「コンドウ家展」家族展開催
2010 ブランド名を「イソガワクミコのすず」に改める
2011 姫路書写山「にじのわまつり」のステージ装飾を草木染作家KIttaと担当(ゲストはアンサリーさん)
2012 こどもの乳歯を使ったアクセサリーブランド「MILK TOOTH RING」を設立
2013 山口ロバの本屋「お守りアクセサリー展」グループ展
   京都ちせ「ターンムファーム展」家族展開催予定



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