
思春期・反抗期・多感な10代の子どもたちへ
いのちに根ざした
「自己決定力」と「人間関係力」を育む
『スカウティング “モモ”』
<サマーキャンプ>
・サバイバル
・トラッキング
・パトローリング
・アウェアネス
<ウィンターキャンプ>
・サバイバル
・トラッキング
・パトローリング
・アウェアネス
スカウティングモモでは上記「スカウト4つの力」を育んでいきます。夏は「パトローリング」中心、冬は「サバイバル」中心に取り組みます。「スカウト4つの力」についてはこちらを参照ください。
◾️ウィンターキャンプで想定される体験
・火のワーク
・シェルターづくり
・ヴィジョンクエスト
・グループアクティビティ
・トーキングサークル
◾️プログラム概要
・スカウティング “モモ” Winter CAMP 2024/1/5(金) - 7(日)
・トーキングサークル(オンライン)
<こどもの部>2/21(水)19:30-21:30
<おとなの部>3/6(水)19:30-21:30
生命力が活性化し
自分への信頼が高まる
生命の拠り所、生命の守り手の体験が
生命の根源的な力、生きる力を呼び覚まし
「わたし」の中から湧き上がる思いが
自分自身の物語をつくり出す
『あなたの使う言葉があなたの人生をつくり出す。世界をつくり出す。あなたは物語の主人公で、言葉は魔法だ』
『自分を信じて生きる』松木正
アンクル・ロイ(ロイ・サークルベア)
通過儀礼としての「シェルター&ファイヤー」
自分の人生を歩むのは自分であり、誰かが自分の人生を歩むわけではありません。いずれ、子どもたちは親元を離れ、自分の居場所や学び舎から離れ、社会へと旅立ちます。

今回体験する、冬季のシェルター&ファイヤー体験、『一人何もない中で、自然の力による助けを借りて、厳しい冬の夜を過ごす体験、そして、火を起こし、火を囲み、語り合う体験』は、ある種の通過儀礼と言えます。一人世に出て、一人の夜を過ごす時の体験的なメタファーとして、私たちを取り囲む自然、環境を信頼し、自分自身への信頼を高め、内なる炎をもたらすにことになるでしょう。
そして、体験を分かち合う仲間たちと、その体験を共有し、自分の内側から湧き出てくる自分自身の言葉を語るほどに、内なる力が生まれ出てきます。人が語る言葉によって心が動く体験は、自分自身の言葉を語ることの力、重要性を身にしみて体感することになってくれるはずです。
語り合う時に囲む「中つ火」は、光と温もりをもたらすと同時に、自分の本質から言葉が生まれ、人々に新しい知覚をもたらす場を作り出すエネルギーであり、象徴です。

この体験の前と後とでは、自分を取り巻く暮らし、環境、人生の見え方、感じ方が、ガラッと変わる可能性があります。
シェルターとしての家、暖をとる暖房器具の、本質的な働き、根源的な力に直接的に触れることで、当たり前だったことの背景にある力を身体感覚的に理解します。と同時に、自分の内なる力、自分自身が本来持っている力が実はあって、普段は発揮していないだけなんだ、ということも体験的に知ることになるでしょう。そして、自分が限界と思っていたことは、単なる思い込みで、錯覚だった、ということも体験するかもしれません。
これらは、誰かから教わり、こうなんだ、と理解することではありません。自分自身で体験し、自分なりの考え、アイデアに至ることが大切です。それらを言葉に紡ぎ、語り合い、きき合うことは、「中つ火」が燃え上がるように、子どもたちの心の炎を灯し、自分自身の物語を生きることへと導いてくれることでしょう。

いのちの働きにしたがって、誰かの人生でなく、わたしの物語を生きる
自分の言葉を語る、自分と一致した言葉を語る、ことと、自分の人生を生きる、ことは不可分なことではないでしょうか。
教育課程において、気づくと、与えられた課題を解く、ということに終始していて、自分自身で問いを立てる、つまり、自分自身の求める答えを探究することよりも、誰かが求める答えを出す、いわば、誰かが求める人になろうとすることに、知らず知らずのうちに陥りがちです。
そこでは、誰かが必要とすることを提供したり、期待に応えることで、できる自分が評価されるので、あえて、自分自身であることを表明する必要はありません。ある意味、自分ではない誰かになるとも言えます。そうしているうちに、自分はどうしたいのか、自分は何者なのか、を忘れていってしまいます。
ですので、社会に出て、自分自身の人生を歩み始めようとした途端、誰かが求めることはできるけれども、自分が求めることは何なのか、何をしたいのかが「わからない」ということが起こりがちなのでしょう。

今回の生命の通過儀礼『根源的な生命の力に触れ、自分の中に宿る力、自分が本来持っている力に目覚めるような体験』は、自分の内なる言葉、自分自身と一致した言葉を語ることを促し、まだ自分がどうしたいのか「わからない」としても、自分は生きようとしている、自分の力を発揮しようとしている生命の躍動感をもたらし、自分自身の人生を歩み出す原動力となってくれることでしょう。
Don’t be afraid to talk about a spirit !!
『ワタリガラスの神話』
クリンキット族
火と言葉の魔法
「わたし」の物語をつくる
Talk around the fire
物語が生まれるのは「きき手」がいるからこそ
「わたし」の物語を生きる、自分らしい人生を歩む上で、話をきいてもらう体験、共感的に、ありのままに受け止めてもらい、自然と自分の内側から言葉が生まれてくる体験、もの・かたる体験をすることは、重要な役割を果たします。
なぜなら、自分の思いや感じていることを語り、そのことをそのまま聞いてもらう体験、受け止めてもらう体験は、「自分受容」体験であり、「自己受容」が「自己信頼」、「自己肯定感」を育み、自分を語り、自分らしい人生を歩む基礎的な力の源となるからです。
モモに話をきいてもらっていると、どうしてよいかわからずに思いまよっていた人は、急にじぶんの意志がはっきりしてきます。ひっこみ思案の人には、きゅうに目のまえがひらけ、勇気が出てきます。不幸な人、なやみのある人には、希望とあかるさがわいてきます。
『モモ』 ミヒャエル・エンデ
しかしながら、「モモ」に登場してくる『時間泥棒』、いわば「こうしておけば、未来は安心だ」という甘い誘惑の声に絡め取られて、自分自身の内なる声を聞くよりも、学校であったり、社会であったり、誰かが求めることに応えることによって、安心を求める、ということは、私たちの心に、いつの間にか当たり前のように忍び込んでいます。
ですから、自分自身の内なる言葉を感じ、信頼するよりも、社会的に認められる、優秀と評価される、価値があると思われるようなことを選び、言葉にしてしまいがちになります。そうしているうちに、自分と一致している言葉、自分自身とのつながりが希薄になってしまいます。

自分自身とのつながり、自己一致感が弱い状態では、個性を発揮することが困難です。ですが、多様性の時代である現代は、個々の個性を発揮することが多様性を生み出し、より本質的な安心、よろこび、幸せを生み出していく可能性に満ちているのではないでしょうか。
つまり、未来の不透明感が高まり、様々な困難を抱えている現代を乗り越えていくには、今までだったら安心だったということを選ぶより、自分自身の内なる声を信頼し、より自分自身になっていく、という選択、個性を発揮していく人生が、社会的な多様性を生み出していくことに繋がり、新しい時代を切り開いていく原動力になるのではないか、ということです。
『時間泥棒』は巧妙で、心の隙をついていくるし、現代生活を作り上げてきた力でもあるので、自分の内なる声をきき、その力を変換して、新たな人生を創造する力にするには、私たちが本来もっている『モモ』の力を呼び覚ますことが重要です。

そのために、WINTER CAMPで体感した感覚、自分の言葉を語る感覚が、日常の中で身体に浸透するように、ファシリテーターや子ども同士、対話を重ねる「トーキング・サークル」にオンラインで継続的に取り組みます。自分を語る体験、それをそのまま受け止めてもらう体験は、自己を受容し、自己一致した表現、自分の内なる言葉を紡ぎ、自己表現する力を養っていきます。
何かができるとか、できないとか、誰かの期待に応えるのではなく、安心して話せる、自分を表現する場、思いつくままに言葉にし、話をしているうちに新たな自分を発見する場との出会いを、WINTER CAMPという非日常の特別な場にとどまらず、常日頃過ごしている中で、重ねていくことは、きっと、新しい自分、自分らしくいて大丈夫なんだ、という安心感を育み、その安心は、自己を表現し、自分らしく生きる源泉となってくれることでしょう。
松木正さんプロフィール

先住民の知恵と生き方から学ぶ環境教育、自分と自分をとりまく様々な生命との関係教育を軸に「マザーアース・エデュケーション」を主宰。
京都府伏見生まれ。大学在学中、自身がうつ病を克服していく過程でカウンセラーと出会い、教育の現場にカウンセリングの手法を用いることの可能性を探り始める。
YMCA職員などを経て環境教育を学ぶために渡米。全米各地で環境教育のインストラクターをする中でアメリカ先住民の自然観・宇宙観・生き方、またそれらをささえる儀式や神話に強く引かれ、サウスダコタ州シャイアン居留区に移り住みスー・インディアン(ラコタ族)の子どもたちの教育とコミュニティ活動をしながら伝統を学ぶ。
現在、神戸を拠点に全国各地にて、キャンプの企画や指導、企業研修、学校での人間関係トレーニング、また保護者に向けてのワークショップ、子育て講座、アメリカ先住民の知恵を前面に打ち出したキャンプの企画と指導、神話の語り、教育的意図をもった企画講座、個人カウンセリングなど、幅広く活動している。
著書に、ロングセラーとなった『自分を信じて生きる』(小学館)『あるがままの自分をいきていく インディアンの教え』(大和書房)がある。
【10代向け】シェルター&ファイヤー<生命の通過儀礼プログラム>スカウティング “モモ” Winter CAMP&トーキングサークル(オンライン)
基本情報
【とき】
スカウティング “モモ” Winter CAMP 2024/1/5(金) - 7(日)
&
トーキングサークル(オンライン)
<こどもの部>2/21(水)19:30-21:30
<おとなの部>3/6(水)19:30-21:30
【ところ】
TAO 長南(ただいまとおかえりの国)【HOCAスコーレ】
千葉県長生郡長南町長南2159-5
(google Mapにて千の葉学園と表示されます)
【定員】 16名
*参加対象(10歳ー19歳:小学4年生ー大学2年生)
【参加費】 77,000円
*お申し込み期限 12/26(火)
【開催決行人数】 12名
*開催確定日12/27(水)までに開催人数に至らない場合、残念ながら開催は見送りとなりますので予めご了承ください。
【タイムテーブル】
<1/5>集合
12:00 JR茂原駅 集合 (電車の方)
12:30 TAO 長南 現地集合 (車の方)
13:00 スタート
※お弁当持参するか、お昼を済ませて集合くださいますようお願いします。
<1/7>解散
15:00 終了
15:30 TAO 長南 現地解散 (車の方)
16:00 JR茂原駅 解散 (電車の方)
※プログラムの進行状況によって時間の変更にご協力頂くこともあるかと思いますので、予めご了承ください。
【キャンセルポリシー】
原則、開催確定日12/27(水)以降のキャンセルはご返金致しかねますのでどうぞ予めご了承ください。
コロナ感染など、やむをえない事情の場合はご相談ください。