
月は潮の満ち引きに大きな変化をもたらし、植物の成長、生理や出産など、生命のリズムとも深い関係があります。作物が豊かに実るよう新月の頃に種を蒔いたり、建物の傷みを防ぐよう新月に木を伐採するなど、月の満ち欠けを衣食住に活かしている実例もあります。
そんな月のリズムは、衣食住だけではなく、私たちの流れを整えるにもぴったり。
これまでに私たちが色々な先生から学ばせていただいた方法の中で、特に効果を実感していて続けている月のリズム活用術をご紹介します。
月の名前
古来からアジアでは太陰暦など月の暦が多く使われていたり、十五夜・十三夜など月を望む風習があります。月の名前にも、月齢によって、朔月、三日月、上弦、十日夜、十三夜月、望月、十五夜、十六夜、居待月、更待月、下弦の月、二十六夜月など、たくさんの名称があります。
- 新月/朔日(さくづき) 月齢1日ごろ 「ついたち」の言葉の由来は「月が立つ」
- 三日月 月齢3日ごろ 月が初めて見えだす、力が漲るころ
- 上弦の月 月齢7日ごろ 船形の半月。塩汐は小満。
- 十日夜(とおかんや) 月齢10日ごろ
- 十三夜月 月齢13日ごろ
- 満月/望月/十五夜 月齢13日ごろ
- 十六夜(いざよい) 月齢16日ごろ
- 居待月(いまち) 月齢18日ごろ 月の出が遅くなり、座って月の出を待つことから
- 更待月(ふけまち) 月齢20日ごろ 夜更け、亥の刻(夜10時)ころにのぼることから
- 下弦の月/二十三夜月 月齢23日ごろ
- 二十六夜月 月齢26日ごろ
- つごもり/みそか 月齢30日ごろ 月が隠るの意味


新月・New Moon
新月には、地球に降り注ぐお日様の光が月に遮られ、静寂な時間が訪れます。一つのサイクルが終わり、新しい流れを呼び込むのにぴったりのタイミング。自分が叶えたい願いごとリストを、お気に入りのノートに書き留めておくのがおすすめです。
書いている時にはすでにそれが起きているというワクワクとした感覚で。感謝の気持ちを込めて、「私は◯◯で、◯◯に感じています」と現在形、もしくは「ありがとう。◯◯が叶いました」という完了形で書きます。まるで叶ったかのような感覚と感謝の気持ちが、それを現実化するための鍵になります。
新月の願い事リストは新月タイムから8時間以内が最も効果が出やすく、48時間以内にするのがよいとか。ボイドタイムは避けるのが無難です。
ボイドタイム void timeって何?
月の働きが弱まる時間帯で、重要な決定事項は避けたほうがよいと言われています。
願い事や決定事項が結実しなかったり、会議で決まったことなどが上手く運ばなかったりする傾向があります。それから、感情が乱れたり、対人関係が空回りしたり、連絡ミスが起きやすい時間帯。新月の祈りをするなら、せっかくなのでこの時間を避け行うことをおすすめします。

三日月・Crescent Moon 〜 上弦の月・First Quarter Moon
三日月は満月に次いで出産が多くなるタイミング。三日月〜上弦は生命の成長が勢いづく時。植物もこの時が一番伸びるそうです。
このタイミングには、自分が取り組み始めていること、叶えたいことを意識したり、それに向かうための行動をするのにぴったりです。
新月に書いたリストをもう一度見て、かなったところをイメージしてそこにエネルギーの橋をかけたり、やりたいことの優先順位を上げて予定を組むのもおすすめです。

満月・Full Moon
デトックス、断捨離など、自分に合わなくなったものを手放すタイミングです。普段使っている大切な道具を月の光に当てて浄化すると、とても軽やかで心地いい使い心地が回復します。
また、手放したい自分の癖や習慣などを紙に書いたら、細かくちぎり、安全なところで燃やします。トイレットペーパーや溶ける紙に書いて、お手洗いに流すのもおすすめ。(詰まらないよう量にご注意ください)
塩風呂、酒風呂に入るのも、さっぱりして心地よく日々を軽やかに落ち着いて過ごすことができます。