
『手しごと』ウエルビーイング 連載第八回 キッチン常備薬③ 〜ごま塩、ゆかり、スギナふりかけ、鉄火味噌〜
こんにちは、『手しごと』ウエルビーイングのナビゲーター冨田貴史です。今回、次回とキッチン常備薬《後編》をお届けします。
春の花 咲きみだれる そんな季節の手しごとは、野山を歩き、河原で摘み菜。
足で感じる春の大地。
雪がとけて、土に染み出し、雪解け水を吸いこんだ種が張る、春。
大地が膨らむように、土の中から草木や虫たちが這い出してくる春。
私たちも、冬に縮こまった体を伸ばして、緩めたい、春。
そんな春は、スギナを摘んで、干して刻んで、塩をまぶして弱火で炒ったら健康ふりかけのできあがり!
キッチン常備薬
前回の記事の中で、今から3000年以上前の中国王朝「周」に伝わる食事法を紹介しました。
当時の周王朝では、国家事業として120種類以上の「醤」と呼ばれる発酵食品が、製造・管理されていました。その頃から、発酵食品は薬として認識されていたのですね。そして、当時の食に関する文献の中に「醤は食の主なので、食卓の一番手前に置いておくこと」と書かれています。
何を食べるにしても、それらの食品を消化・分解することを助けたり、毒素を抜いたり、エネルギーを中和するようなものを使って、口にいれる前の最終処理をするのですね。いわば、調理の最終過程、という感じがします。
カムワッカの新さんが『手しごとウェルビーイング』の連載を始める際に「キッチン常備薬」という言葉を使うことを提案してくれました。このフレーズは「キッチンに常備できる薬を手しごとでつくっていきたいよね」というような話から出てきたフレーズだったと思います。
醤は、まさにキッチン常備薬と言えるでしょう。そして、梅干し、味噌、ごま塩、鉄火味噌などもその仲間に入ると思います。
マクロビオティックを実践されている方たちから「玄米菜食には、ごま塩が欠かせません。玄米にごま塩をかけることで、玄米の消化を助けて、ミネラルバランスを整えてくれます」という話を聞いてからは、僕も「食卓にはごま塩が必須だな」と思っています。
ということで、今回は「キッチン常備薬」の中でも、食卓にあると嬉しい「手作りふりかけ」の話をしていきたいと思います。

キッチン常備薬って実は、鉄火味噌とか、外出先に携帯するのにもいいですよね?
僕もキッチンに常備するものは、外出のときも常備していたいと思います。
実際に一人旅していた時は、バックパックの中に鉄火味噌やごま塩などを常備していました。さらに、旅先で持っていたいものは「非常時のために備蓄しておきたいもの」ともイコールだと思っています。
食卓に置いておきたいものは、いわば「食事をする際には常にあると嬉しいもの」であるし、ということは「どこに居るときも手元にあると安心なもの」でもあるのではないでしょうか。
これも前回の記事に書きましたが、「論語」で有名な孔子も「適切な発酵食品がなければ、食事は控えたほうがいい」と言っています。梅干しも、味噌も、肉や魚や野菜を解毒・中和する力を持っています。つまり、消化を助けるということでもあります。こういうものを、常に持っていた方がいいと言っていたのですね。現代になって、その辺りが無防備になっているような気もします。

ということで、最近はごま塩や焼き塩や鉄火味噌やマヤナッツなどを2mlくらいの小さなガラス瓶に入れて、自然染めのヘンプ布などを使ってブローチにする、というアイデアを実現すべく、手芸作家の友達と色々試してます。


僕の手に乗せるとこれくらいの大きさ。ヘンプ地下足袋をつくる際に出てくる端切れで、養生小瓶が2つ入るブローチが2つ出来ました。制作者は、友達の豆娘ちゃん。

3月30日にも、大阪中津でワークショップをしました。( 『インド養生手芸体験』at コモンスペース・ハナヤ )今後も、豆娘ちゃん達とアイデア交換しながら、養生小瓶の入った手づくりブローチを作るワークショップをやっていこうと思います。
鉄火味噌とごま塩づくり
最近はこの手芸体験会に間に合わせるために鉄火味噌やごま塩を作ったりもしています。手渡せる機会があると思えると、俄然やる気が出ますね。3月20日には愛知の新居で、3月28日は大阪の工房で、鉄火味噌づくりをしました。
この鉄火味噌の原型は、徳川家康が大好きだった「焼き味噌」です。
これは、長期熟成豆味噌を長時間弱火で焙煎したもの。日本に古くから伝わる「陰陽論」によると、食品に長時間火を入れれば入れるほど、陽気が高まります。陽気は、体を温める力や引き締める力として作用します。
根気、集中を持続する力などを補うためにも、陽気を高めた食品は薬になると言われています。
さらに、細かく刻んだ牛蒡、蓮根、人参などの根菜類と豆味噌を合わせて、長時間弱火でじっくり炒めたものが鉄火味噌です。

牛蒡、蓮根、人参を砂粒ほどの大きさに刻みます。




1時間以上かけて刻んでいると包丁の研ぎ具合が気になってきたりします。「包丁を研ぎたいな」と自然に思えてくるので、結果として「包丁を研ぐスキル」が身についたりします。道具は使えば使うほど磨かれる、というのは本当だなと思います。




野菜を刻むのも、鉄鍋で炒めるのも、単調作業なので子どもでもできます。「そんな根気、あるかしら」と思う方にお伝えしたいのは「根気を要するような手しごとの場に参加し続けていると、自ずと根気が備わってくる」のではないかということです。朝から夕方まで一緒に鉄火味噌づくりのメンバーで居続けている子どもたちを見ていて、そんな気がしています。

この時は、麻の実も入れて作りました。その他、鯉こくを入れたり、自然薯を入れたり、菊芋を入れたり、アレンジできます。

鉄火味噌は放射能対策になる食品の代表とも言われています。。僕は冨貴工房で「福島第一原発の収束作業員に届ける鉄火味噌づくり」というワークシェア会を、不定期で開催しています。
↓鉄火味噌をつくることにまつわるあれこれを、メモってみました。
鉄火味噌のつくりかた 〜冨田貴史の場合 Version 2024/3/29〜
◎タイムテーブル
10時~11時 お話(効能・レシピなど)
11時~13時 根菜を刻む
13時~16時 根菜と豆味噌を炒める
16時 完成
※昼食は、炒め作業が始まって30分ほど経ってから交代で。
◎使う道具
研いだ包丁、まな板 ※ひとり1セット
砥石 ※あれば
カセットコンロ+鉄鍋+木へら ※3人につき1セット
おわんやボウル×3 ※刻んだ牛蒡、蓮根、人参を入れる用
ハカリ
【必要な食材】
※その日のモチベとキャパに合わせて、以下の量をそれぞれ3倍〜10倍します。
牛蒡 40g
蓮根 30g
人参 30g
蓮根 30g (蓮根が収穫できない時期は自然薯で代用することも。組み合わせもOK。)
生姜 4g (もっと入れてもOK)
長期熟成豆味噌 70g〜90g (二年以上熟成したもの)
胡麻油 30cc (大匙2杯)
以上が、僕が2010年くらいから色々な人達に教わってきて、自分なりに工夫を加えて作っている「マクロビオティックで使われる鉄火味噌の一例」を作るための基本食材です。
そのほか、麻炭、麻実、鯉こく、菊芋を入れることもあります。
◯ △ ▢
鉄火味噌や梅干しが、原発の敷地内の食卓に常に置いてある状況を作りたいという思いは、2011年から抱いているものです。それこそ、周の時代のように、国家事業としてやったほうがいいとも思っています。
そうなった時「予算は付けられるけど、つくるのは誰?」という問いに対して「ああ、仲間集めたら、全然出来ちゃいますよ」と言えるようにしておきたい、ということも、僕が鉄火味噌づくりワークショップをやり続けている理由の一つです。
そのあたりをリアルに想像した時に、今の国会議員や政府関係者の多くは、そもそも天然手作りの梅干しや鉄火味噌を知らないと思うので、伝えても伝わらない、という現実に気づきました。
国会議事堂や議員会館を訪ねてみるとわかるのですが、その周辺にオーガニックな食材を扱うお店や料理屋さんがありません。そして議員さんも秘書さんも、1日中忙しく仕事をしています。「キッチン常備薬」に出会える機会がなかなか得られない職場環境なのですね。
そこに気づいてからは、そういった「体にいいもの」に出会ってもらう機会を作るために「アースデイ永田町」というイベントを国会議員会館で開いて、彼らに試食してもらったりしてきました。いつか、原発の中の社員食堂や、国会議事堂、議員会館の食堂などに「キッチン常備薬」が並ぶ時代を、手しごとのように作っていきたいな、と思っています。
手作りごま塩を能登に届ける
そして、私たちの日々の食卓の延長に、「非日常」の食卓があるとも思っています。
2024年1月以降は、能登半島地震で被災した人たちの食卓に届けるために「手作り胡麻塩」を作って、届けるという活動を続けています。
僕が冨貴工房を営む大阪にも、能登まで足を運ぶことは難しいけど何かしたいという想いを持った人はたくさんいます。僕が「能登の食卓に手作りのごま塩を届けたい」と呼びかけたところ、無償奉仕で何人もの方がごま塩づくりに参加してくれました。
工房で作られたごま塩は、長野から能登に通っている鎌仲ひとみさん( 鎌仲ひとみFacebook/ぶんぶんフィルムズ )や、新潟で保養活動を続けている「風フェス」のメンバーの元に送り、彼らの手で現地に運んでもらっています。

また、この取り組みがきっかけで、愛知や新潟に住む仲間たちと「ごま塩の作り方と効能」についてのパンフをつくることもできました。
これらの取り組みを通じて「離れていてもできることはある」を実感できました。また、呼びかけてみないと、誰がどんな思いを持っているかはわからないということもわかりました。無関心な人が多い、と後ろ指をさす前に、それぞれの思いを「見える化」していけるようなアクションを続けていきたいと思っています。



黒の洗ごまを弱火でじっくり煎りあげます。炒った黒ごまをすり鉢とすりこ木ですっていきます。「すり鉢とすりこ木を使ったことがない」という人もいるので、こういった機会をつくること自体が大事だなと思っています。


塩も弱火でじっくり煎りあげることで、塩の陽性をさらに高めます。これを力塩と言います。吸収をよくするためにすり鉢や乳鉢ですって、粒子を細かくします。しっかりしているけど、ふわふわ。機械では出せない質感だなと毎回思います。

僕の息子は、すり鉢に残った胡麻塩に三年番茶を入れた「胡麻塩番茶」をサーブするのが大好き。ごま塩を番茶に入れた「胡麻塩番茶」は、不眠症を改善する薬と言われています。
ちなみに僕がつくるごま塩の塩分濃度は、「塩1:黒ゴマ6」という割合で、けっこう塩分抑えめになっています。そうしている理由は「しょっぱいと子どもがあまり食べない」とか「しょっぱすぎないと、たくさん食べてくれる」からですね。
「この塩分濃度でいいんじゃないですかね」と言ってくれたのは、マクロビオティックの実践家である岡部賢二さんです。2018年に、僕が主催している「保養とごはん」という体験型のワークショップに岡部さんをお呼びして、ごま塩づくりをした際に、僕なりのレシピが固まった感じがします。
以下、岡部さんの著書の一部を引用させていただきます。
── 『マクロビオティックが効く! 家族を内部被ばくから守る食事法』(著者:岡部賢二 ムスビの会 出版:廣済堂出版)より引用
ごま塩の代表的な効能の一つが、精神安定効果です。
黒ごまや自然な塩に豊富に含まれるビタミンB群やカリウム、マグネシウム、イソフラボノイドによって、神経の働きが整い、精神が安定します。イライラしたり、おちつかないときに食べると気持ちが晴れます。
ごま塩で自律神経が安定すると、不眠症や「冷えのぼせ」などの自律神経の失調からくる症状も楽になります。優性で不眼症になっている人でも、寝る前にごま塩入り番茶を飲むと熟睡できます。
ごま塩のもうひとつの働きは、血液の強化です。天然の塩に含まれる数々の微量栄養素により、人体の生命維持の働きが活性化します。0・85%の塩水で構成されている血液環境にとって、いい塩は分かせません。
黒ごまの鉄分にも赤血球のヘモグロビンを活性化し、細胞の酸化を防ぐ働きがあるため、ごま塩によって造血力を高めて貧血を予防することができます。
豆冊子『ごま塩のはなし』
このごま塩を能登に届ける際に「誰が、どんな思いで、どんなプロセスで作ったのか」を伝えたいなという想いから、前述の「ごま塩の作り方と効能」を伝えるプリントを作りました。
僕が愛知や新潟に住む人たちと声をかけて始めた「保養とごはんを育む会」というグループの中で話し合って作りました。



豆冊子『ごま塩のはなし』
── このパンフレットの冒頭に書いたメッセージは以下の通りです。
ごま塩は、日本の伝統的な養生食品です。梅干し、たくあん、味噌汁、ぬか漬けなどと並んで、手づくりのごま塩は古い時代から日本の食卓と家族の健康を支える常備薬のような存在でした。
第二次大戦後、とりわけ高度経済成長の流れの中で、忙しくても素早く食べられるインスタント食品やレトルト食品が普及し、電子レンジのような便利な道具が登場してから、これらの手づくり食品は食卓から姿を消しつつあります。
しかし、時代が変わり、暮らしの中での助け合いや支え合いが今まで以上に求められるようになってきた今、あらためて手づくりで温かみのあるこれらの食品を食卓に取り戻していけたらと思います。
「保養とごはんを育む会」
私たちは、原発事故後に放射能から子どもたちの命を守るための活動(保養活動)に関心を寄せる新潟、愛知、静岡、兵庫、大阪などに暮らす仲間のネットワークです。放射能対策になると言われる味噌、梅干し、ごま塩などをつくる手しごとを通じて、「いのちを育むごはんのあり方」を日々見つめています。
制作:保養とごはんを育む会 デザイン:うちやまともみ(ほんここ舎)
豆冊子『ごま塩のはなし』は、今後ドネーションを集めて出版する予定です。
以下のボタンからダウンロードして、プリントしてご活用ください。
このプリントをつくった理由のもう一つは「自分で作ってみたいと思う人がいるかもしれない」と思ったことです。僕が長年、様々な形の支援活動に関わる中で感じることの一つは、「相手に対して何かをしてあげすぎると、逆に支援にならない」ということがあります。
その人の「生きたい」とか「自分の手で暮らしたい」という気持ちを感じ取って、汲み取ること。
もちろん「今はとても疲れて、手しごとどころではない」という人に押し付ける、ということではありません。それぞれの置かれている状況によって、心身の状態は違うでしょう。
ただ「自分の暮らしを自分で作っていきたい」という想いが産まれた時に、そこに寄り添っていくことも支援の一つだと思うのです。
スギナのふりかけ
岡部賢二さんは、スギナのふりかけもおすすめしています。
── 『家族を内部被ばくから守る食事法』(著:岡部賢二)より引用
すぎなは漢方では「問荊(もんけい)」と呼ばれ、古くから薬草として知られていました。粉末のすぎなには、2〜4%のケイ素が含まれています。ケイ素は細胞に含まれている大切な成分で、これが不足すると記憶力の低下、抜け毛などが起こりやすくなります。
またケイ素は体のなかにたまっている放射性物質、着色剤、薬物といった、さまざまな化学合成物などのゴミをつかまえて外に排出する役目もし、食物から摂取した鉄分とたんぱく質の結合を促進して、赤血球の生成を助けるとも言われています。
ケイ素が血液中に入ると、活性酸素をつくり出す血液中の水素をつかまえて排泄するので、血液の粘性が下がり、さらに、血管壁に付着したコレステロールをバラバラにしてくれるので、血流が改善されます。
放射能によって大量の活性酸素が発生し、細胞にダメージが与えられても、すぎなのケイ素が発するマイナス水素イオンは活性酸素を中和し、活性酸素から生じるサビを取り除く掃除役として働きます。
一方、すぎなに多く含まれているマグネシウムは、腸の浸透圧を高くして腸の内壁を湿らせるので、大腸内での便の流れをよくするといわれています。
乾燥したすぎなをすり鉢ですりつぶし、パウダー状にしたあと、5〜10%の自然塩(焼き塩)と混ぜ合わせると、すぎな塩ができあがります。ごはんにふりかけて食べるといいでしょう。
僕も、愛知の庭にスギナが伸びてきたのを発見して、早速ふりかけにしてみました。花粉症で困っている友人にプレゼントしたら、とても喜んでくれました。



鉄火味噌をつくるようになって得られた恩恵の一つは「何かを細かく刻むことが全く苦じゃなくなったこと」です。「スギナを刻むことくらい、牛蒡を刻むことに比べたら超余裕」といった感じでサクサク作れました。
ちなみに、スギナと塩と黒ごまを入れたら、とっても美味しい「スギナごま塩ふりかけ」になります。自然療法実践家の故・東城百合子さんは、著書の中でスギナの効能を詳しく書いています。
その中の一節を引用します。
── 『家庭でできる自然療法』(著:東城百合子)より引用
ガンや糖尿病・腎臓炎・結石・カリエス・肝臓病・胆のう炎・リウマチ・神経痛その他に驚くべき効果がある野草にすぎながあります。ふえて困ると嫌われるつくしの親ですが、この繁殖力が、弱った身体にエネルギーを与えてくれる。しかも只です。まさに自然の暖かい思いやりと親切です。
早春に深くのびた地下茎からまずつくしがぽっこり顔を出します。その後に緑色のすぎなが出てきます。その後に緑色のすぎなが出てきます。このすぎなは3〜16%もの珪酸を含んでいて、この珪酸と共に含まれる未知成分が多くの難病を治す力になっているようです。
(中略)
またこの間九州で研修会をしました時に、すぎなのふりかけをもってきて下さった方がいて、皆さんでたべましたが大変好評でした。これはすぎなをよく乾燥して粉ひき又は乳鉢で粉にします。これに黒ごまを炒ってすりつぶしたものをすぎなと同量まぜ、炒り塩でうす味をつけたものです。

発酵食品が体にいいっていうのはイメージできていたんですが、ごま塩に関しては「言われてみれば」って感じで。ふりかけを常備薬って考えるっていうのはなかったかもしれないですね。
でも確かに言われてみれば、ごま塩もそうだし「ゆかりのふりかけ」の梅シソなんかも、確かに効能あるよね。僕はスギナのふりかけは知らなかったけど、こうやって「体に良さそう」ってイメージできると、もっと知りたいってなるよね。
ユカリのふりかけもいいですよね。
我が家でも、おむすびにまぶしてお弁当にしたりします。

わたしは大根葉を刻んで、塩とまぶして炒って、ごはんにかけたりします。子どもたちが大好きで。こういうのも、ふりかけって言っていいですよね。
いいですねー。想像するだけでおいしそうです。
大根の葉っぱは春の七草の一つ。すずしろです。七草粥も初春の養生食の代表ですから、すずしろふりかけは春の最高の常備薬の一つかもしれませんね。

この記事を書いているドンピシャのタイミングで我が家の栄里が大根葉のふりかけを作っていました。とても美味しく、速攻でなくなりました。
みなさんも、オススメのふりかけあったら、教えてください。
ちなみに「保養とごはんを育む会」のメンバーに呼びかけたら、愛知の豊田の山の中にある常楽寺のまりこちゃんが、早速コメントを写真とコメントを送ってくれました。


これは手作りの米ぬか+ゴマのふりかけ、赤紫蘇のふりかけ。

出汁をとった後の鰹節をつかったふりかけ。
↓作る時間がないときは、この子達に頼ります。





いいですねー
手しごともするし、出来ない時は、ちゃんと頼れる。そのバランス感覚、僕も大事にしたいと思っています。素敵なふりかけを買って使うことで、自分でつくる際のヒントをいただけたりもします。
ここで中津のご近所さん情報をご紹介します。冨貴工房から徒歩3分のところに、うれしい「量り売り」の自然食品店(国産オーガニックショップ『きっき堂』)ができました。
先日は「きっき堂」で量り売りされていた「育菌糠ふりかけ」を買いました。10gずつ買えます。僕は20g買いました。このふりかけには、良質の塩、モロヘイヤ、糠などが、絶妙なバランスで配合されています。ミネラルやアミノ酸や食物繊維が、腸の中の菌たちを健やかに育んでくれそうな「育菌ふりかけ」。とても気に入っています。

みなさんもオススメふりかけあったら、ぜひメッセージください。
楽しみにしております◯
オススメ情報
- 書籍『マワリテメクル小宇宙』 著者:岡部賢二 出版:ムスビの会
- 書籍『マクロビオティックが効く!家族を内部被ばくから守る食事法』 著者:岡部賢二 出版:廣済堂出版
- 書籍『家庭でできる自然療法』 著者:東城百合子 出版:あなたと健康社
- 豆冊子『ごま塩の話』制作:ほようとごはんを育む会 デザイン:うちやまともみ(ほんここ舎) 今後、ドネーションを集めて出版する予定です。こちらからダウンロードしてご活用ください。
- お店『きっき堂』 国産オーガニック食材の量り売り、グルテンフリーの食材やお菓子、環境に優しい日用品も販売中。住所:大阪市北区中津3-17-5UPCYCLE中津荘102
- ブログ(note)『鉄火味噌をつくる一日』 僕が最近、どんなふうに鉄火味噌を作っているかを、フォトエッセイ的にまとめてみました。よかったら参考にしてみてください。
冨田貴史(とみたたかふみ) プロフィール
1976年千葉生まれ。大阪中津にて味噌作りや草木染めを中心とした手仕事の作業所(冨貴工房)を営む。
ソニーミュージック~専門学校講師を経て、全国各地で和暦、食養生、手仕事などをテーマにしたワークショップを開催。著書『春夏秋冬 土用で暮らす』(2016年/主婦と生活社・共著)『いのちとみそ』(2018年 / 冨貴書房)『ウランとみそ汁』(2019年/同)、「未来につなげるしおの道」(2023年/同)など。