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art&designのある暮らしのノート

 第4回 「生活とアート&デザイン」 
「職業の 選択は早や 中学に 
      アートの道へ デザインの道へ」

椅子設計

耳のハンディを如何に活かすか?
こどもの頃から強く意識していたようです。
中学の時には既にためらうこともなくアート&デザインの道を選んでいました。

しかし手に職を!という両親の望みに応えて、アートへの道は先に延ばし、デザインの道に未来の夢を描いていました。
デザインの世界は創造を必要とされますが、当時はむしろ職人的な技を求められていました。今思えば天賦の職だったのでしょう。

例えば文字やロゴマークのデザイン、クライアントへのアピールするための技術的な表現、印刷の前の版下などはすべて手作りでした。 今でこそパソコンの力で、ハンドメイドの必要性は少なくなりましたね。長足の進歩を実感しています。

サムシング・エルス

以来、半世紀にわたって企業の振興、社会の貢献、環境の提案など生活者の視点に立ってデザインの道を歩んできました。一方、若き頃のアートへの道は、しっかりと心に秘めていました(笑)これからは、この道をゆっくり楽しみたいと思います。このまま人並みの人生で十分と考えていましたが、「生活とアート&デザイン」の新たな創造へ挑戦しようと思い始めています。ワクワクしてきましたね。
自分に対してとても楽しみにしているのです。
カムワッカに心寄せてくださっている皆みなさま!共に考え共に歩んで行きませんか?

大滝正明記   


【カムワッカ より】

本

さかのぼること20年ほど前、学生時代に読んで衝撃を受けた本のひとつに、嶋田晴雄さんとマキノ正幸さんの書かれた「オンリーワン(ひとりひとりが地球上で唯一の個性)」(レゾナンス出版)という本がありました。
現在では様々な形で広がっている考えですが、デザインやアートであれ、政治、経済の世界であれ、医療や福祉、教育の分野であれ、たとえ同じ分野であってもすべての人にはその人にしか出来ないこと、いわば「いのちの表現」があるということ。

子どもに教える

大滝さんが小さな頃のお話の中で、小学校の美術の先生からよく絵をほめられ、それが今に繋がっているとおっしゃっていました。
お父様が宮大工の棟梁で、職人さんに囲まれて育ってらしたこと、お耳の特性、ご両親の意向で小中高と一般のクラスにて教育を受けられたこと・・・
過程ではきっと様々なチャレンジを乗り越えての今とは思いますが、すべてが絶妙に重なり合い、タイミングで展開されているのだとコラムを拝見しながら感じました。

ご自身の才能や可能性について周りの方から認められ伸ばしてこられた大滝さん。カムワッカ・スタッフのこどもたちの特性や可能性にとてもオープンなフィードバックを寄せてくださいます。「この子にはこんな側面があるね」「この部分をこれから伸ばしてあげたいですね」、、等々。親である私たちが見ているようで見過ごしている面だったり、私もそう思いますと言う面だったり。

親だけだったら見逃してしまう一面も、他のいろいろな方からのフィードバックで気付くことが出来る。だから、自分たちのこどもに対してはもちろん、互いのキラキラ光る部分に気づき伝え合えたら素敵だなって思います。

ABC作品

これからはartやイラストを!とおっしゃる大滝さん。二年前に東京都大田区にあるギャラリー古今で開かれた展覧会「something else展」では天地自然にしか生み出せない創造の美と大滝さんの自然に対する畏敬の念や愛がみごとに融合されたすばらしい作品ばかり。ずっとアートがやりたかったんです!と力強くそして嬉しそうにおっしゃる姿が印象的でした。

「十人十色・オンリーワン」
生涯かけて自分だけの色を見つけそれを表し、才能を分かち合って行くということ。
大滝さんのようにいくつになってもやりたかったことをやって、自分の可能性にワクワクしてるってすばらしいと思いませんか?
私もそんな生き方を私もしていこう、とあらためて心に誓った今回のコラムでした。

カムワッカ 宇井 のどか   




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