HOME > 子供達への贈り物(ギフト)「kokoronwa」 > 大滝正明舟インタビュー |
デザイナーであり、アーティスト、そしてカムワッカの” みつばちハウス”、"ビーナちゃん"のデザインをしていただいた大滝氏。
インテリアデザイン・ヴィジュアルデザインに留まらず、流木を使ったオリジナルの器や花器、さらにモダンアートからイラストまで幅広く作品を生み出し続けられています。 「自然(nature)と伝統(tradition)から学び、生まれるデザインストーリー」を大切にされる大滝氏。 そんな大滝さんの理念と作品に魅せられて、様々なご協力を頂いているカムワッカとは縁の深い作家さんですが、改めて静岡県清水のアトリエにお伺いして大滝さんのモノ作りのお話を伺ってきました。 |
ー デザイナーになったきっかけは? 小さなころから絵が好きで、最初は絵描きになりたかったんです。 |
ー 生活のデザイン 大学在学中はグラフィックデザインの勉強をしていたのですが、料理専門学校に通っていた今の奥さんと出会ったことで、お互いに刺激を与え合いながら「デザインを取り入れた”食”」など、それまでと違うアプローチでデザインを考え始めていました。今では一般的になりましたが、当時はまだ食とデザインについては、ほとんど考えられていなかったですね。 |
ー ”自然”というテーマとの出会い 「生活のデザイン」ということで、家具デザインや店舗デザインやグラフィック等の仕事を中心に行ってきたのですが、それらの作品をみた静岡伊勢丹の担当の方が”自然”をテーマにした展覧会をしたいとのことで声をかけて頂き、1989年6月に「木と石の形象」という展示を行いました。 この時に、小さな頃から親しんできた自然。中でも清水の海を散歩をして出会う”流木”たちを取り入れた作品を作りました。 この展示をきっかけに六本木のAXISギャラリーやOZONEなどでも自然をテーマにした展示を行い、それらの作品を制作する過程で、これまでの「生活のデザイン」に加えて「自然」というテーマが私にとって、あらためて大切になってきたのです。 ー 流木の魅力 自然というテーマをデザインを表現する上で、流木は私にとってシンボリックな素材です。 |
ー 人間の知恵を少し加える 流木は地球のエネルギーで作られていますが、それだけでは「生活のもの」はなりません。
ほんの少し人間の知恵を加えてあげることで、「生活のもの」になります。
その流木を、見つけること(みたて)、削ったり、漆(うるし)をぬったり少し手を加えてあげること。
そうすることで、流木が生活のものになってくるのです。 ー 伝統から学ぶこと。漆(うるし)のすばらしさ 自然と同様に、伝統から学ぶこともたくさんあります。特に漆(うるし)は、私の作品を作る上でとても重要なマテリアルです。
撥水性、防腐、そして美しさを兼ね備えた、世界一の塗料と思っています。
特に漆の美しさに関して言えば、他の塗料が”美しさを強調”するのに比べ、漆は素材の”本質を引き出す”力があるように思えます。
日本では、漆は縄文時代から使われていたと言われ、その長い歴史の中で様々な技術も発達してきました。
そんな長い伝統を持つ漆を、私はこれからも多くの人に大切にしていってもらいたいです。 |
ー 子ども達に伝えたいこと 今回、カムワッカとのコラボレーション製品「こんにち椀」でも流木と漆を使いました。
「鳥モビール(仮)」では、流木を鳥にする「みたて」の力が大切になっています。 |