HOME > 大滝正明連載コラム「Art and Design のある暮らし」 > 第10回 「示唆は自分自身の経験の中に潜んでいる」 |
「示唆は自分自身の経験の中に潜んでいる」 耳に特性のある人はある努力が必要です。私の場合は人並みになりたいが全てでしたね。そのためには経験からステップバイステップ。人並みに手に職をという理由でデザイナーになることができ、経済社会にも参加できました。今は夢中アーティストに挑戦しています。 これからは世の中に向け表現を試みたい。その一つにビーナちゃんの物語ですね。 良き環境と平和に世界の人々と仲間に心を! 大滝正明記 |
【カムワッカ より】 園庭は全面土。毎日子供たちがシャベルで掘ったり、泥んこで遊んだり、大きな山を作って泥滑りを楽しむその場所にほぼ水平面はなく、日毎に姿を変えて行きます。 毎日全身を使って大地と戯れる子供たちはいつも全身泥んこだけれど、いつも目がキラキラまた、大きなリュックを背負い、草履を履いて長距離を歩く園児たちの姿は、現代っ子というよりは古き良き時代の子供の姿。 好奇心と生きる力に溢れ、全身全霊で毎瞬を生き、自分の世界を広げていく子供たち。全身で体験して獲得していく世界。それは決して知識では教えられない何かとても大切なもの。答えは一つではなく、自分で獲得してくことでしか自分なりの答えは得られない。 園児たちのこうした活動は、大滝さんのおっしゃる「示唆は自分自身の経験の中に潜んでいる」に通ずるものがあるように思うのです。 「子どもたちよ子ども時代をしっかりと たのしんでください。 大人になってから 老人になってから あなたを支えてくれるのは こども時代の「あなた」です」とは石井桃子さんが残された言葉。 生きる力を育む教育がここ最近見直されているけれど、人生の基礎となる時期に、生きる基礎となる力を育み、その先の人生で体験していく中でたくさんの示唆を得ていってほしいと思っています。 そのためにも私も子供たちと一緒に育ち直し、そんな人生を送っていきたいと切に思う今回のコラムでした。 カムワッカ 宇井 のどか |