HOME > 大滝正明連載コラム「Art and Design のある暮らし」 >第1回 「わたしのまいにち 散歩と俳句和歌」 |
「つらつらと 「わたしのまいにち」に散歩と俳句和歌は欠かせない。 あけぼのの三保松原の散歩は二十数年続いている。日々の状況によって、色々な散歩を楽しむようにしている。仕事の息抜きに我が庭の散歩だったり、用の序でに道草の散歩だったりする。一日の締めくくりとして、黄昏の散歩も増えている。 2つの習慣に、思いがけない効果が現れている。嬉しい一石二鳥だ。 (その一)何と言っても健康になったことであろう。妻の健康料理と相まって体も精神も丈夫になって来ている。 (その三)折々の散歩によって、俳句和歌はますます高じてきている。生来耳が不自由(耳が遠いとは違う)なので、ことばのトレーニングとして打ってつけである。さらに言葉とイメージが相互に働いて表現の巾に広がりが見えてきたことであろう。 (その五)最後に思いも寄らない効果とは、FB(Facebook)(※)の存在であろう。「わたしのまいにち」はFB友の支えと励ましがあって、さらに面白くしてくれる。カムワッカのFB友との交流は未だ少ないが、楽しみにしている。 そんなこんなで「わたしのまいにち」は散歩と俳句和歌からはじまる。カムワッカが大切にされるワン&オンリーに、私の拙いお話を語り続けたいと心から願っている。 大滝正明記 ※ 大滝正明氏のFacebookページはこちら |
【カムワッカ より】 大滝さんが毎日の習慣とされているお散歩。 初めてお話を伺ったとき「朝の海辺を歩く」なんて素敵な習慣なんだろうと、心ときめかせながら聞き入ったのを今でも昨日のことのように思い出す。 三保の松原の松を抜けまだ薄暗い海辺。裸足で歩く足の裏には滑らかでひんやりとした石の感触。波音を聞きながら美しい貝殻や波で削られ趣き深い表情の流木に夢中になっているうちに、だんだんと空がしらけ、ぱっと明るくなったと思うと遠く地平線からお日様が顔を出す。都市の生活の中で無意識的に縮こめてしまっているすべての感覚がやさしく開かれて行く感じ。 「さあ行きましょうか。」大滝さんおすすめのコースを歩きながら、こどもたちと石を拾ってペンで絵を描いたり、流木で見立て遊びをしたり、砂浜にそれらを並べて簡単なground artを楽しんだり・・・ その合間にこどもたちは鬼ごっこ。自然の中ではその場で感じたままにいろいろな遊びがうまれ、そしてまた、貝や流木といった自然の贈り物に心ときめき過ごす中で、一緒に心の中に大切な何かが呼び起こされてくる。 そして静岡の美しい浜辺に限らず、身の回りにある自然に触れたり感じたり遊んだりするお散歩の習慣を私の暮らしにも取り入れていこうとおもう。 ☆ ●大滝さんのお耳のことと言葉への想い● 生まれつきお耳の聞こえに特性をお持ちの大滝さん。 このような特性をお持ちの場合、特別クラスで過ごすお子さんも多いようですが、大滝さんのご両親は通常のクラスにて大滝さんが過ごすことを選ばれたそうです。 以来、大滝さんはご自身で本を読んだり、ともだちの口の動きを見て学び発声を近づけて行ったり、ご自身で言葉の習得に取り組み現在もなお多くはご家族のサポートのもと、言葉の習得にはとても意欲的です。習慣のお散歩の中で感じたことなど綴られる和歌はどれもすてきで、作品作りの中でもイメージと言葉をとても大切にされています。 カムワッカ 宇井 のどか |