HOME > 大滝正明連載コラム「Art and Design のある暮らし」 > 第2回 「わたしのまいにち 旅=散歩とスケッチ・メモ」 |
「皐月晴れ 伊勢神宮の 伝統と 自然の文化 家族と共に」 五月の連休には、家族三人で伊勢神宮のお宮参りに行ってきました。上記の歌はその一つです。 芭蕉の奥の細道に見習って、旅での俳句和歌を小さなスケッチブックに書き留めています。今はフェイスブックに変わり、以前と比べてスケッチは画かなくなりました。これはマイナスですね。アート&デザインの私ですから、復活しなければと自戒しています。 スケッチブックだけでなく鞄の中やポケットには小さなメモ用紙やサムネイルノートを入れて、常に活用しています。また小生は生来耳が不自由なので、筆談でコミュニケーションをとることもあります。なおさらそれらの用紙が必要ですね。(笑) 東京や地方の講演、出張なども散歩の延長と考えています。 不謹慎と怒られそうですが、そう考えると諸々の仕事も想像の翼で何倍も楽しくなってきます。宿泊の場合、早起きの私は、必ず近場の散歩コースをチェックします。とりわけ日の出をめざします。まさに旅は大きな散歩といえますね。 これぞ「わたしのまいにちです。」 大滝正明記 |
【カムワッカ より】 ・サムネイル ・スケッチブック ・システムノート(B5サイズ) この数年、お仕事、プライベート双方を通じて、大滝さんから教えていただいたことは数え切れないほどたくさんあるけれど、その中でも私の毎日を大きく変えてくれたことの一つはこのメモからシステムノートに至るまでの記録方法。 ふとわき上がってきた感覚や気持ち、考えをことばに紡ぐのが大好きな私。ふとしたときにことばがぽろっとこぼれてくる瞬間があって、その何気ないことばたちをぱっと書き留めて、そのことばを入り口にその瞬間へ戻って言葉をつづるというのが私の大切な時間。何かのためにと言うよりは、そうすることでじっくり感覚を味わったり、今ここに生きているということを確認している感じで自分のためにはじめたこと。細く長く続けている。 8歳、4歳のこどもたちと過ごす日々は、いきいきとしてみずみずしい感覚にあふれていて、感動に満ちた時空の宝庫。ぽろっとことばがこぼれてくることもしばしばだけれど、野原や川辺を駆け回っているなかではなかなかノートを広げている間がない。 そんなとき、小さなメモ帳やポケットにつっこんだ紙切れが大活躍。そのままだとどこかにいってしまいそうなので、私はお財布の中に何でも入れてしまう。お金もスマホもノートもはいるお財布ポシェットが日々のおとも。大滝さんから教えていただいた記録方法を元に、それをシステム手帳にまとめたり、一つの小さなノートにまとめたり、私の場合は最終的にevernoteというオンライン型のソフトにほぼすべてをまとめている。 そのおかげで、あれ?あのとき書き留めたあのことばはいずこへ・・?と探し回ったりすることが格段に減った。 まさに今こうして書いているこの文章も、こどもたちの送り迎えの間に書きたいなと思ったことを書き留め、まとめたもの。 大滝さんが教えてくれるたくさんの知恵からの恩恵は数限りない。これからもたくさんのことを学ばせていただきたいなあと思います。 カムワッカ 宇井 のどか |