「まほろば」は自然食品店にとどまらない。農業、自給、教育、地域づくり…。

その活動範囲は、ひとつの“暮らしの循環”を描くように広がっていく。しかもそれは、儲かるビジネスではない。むしろ赤字でさえある。それでも大橋さんたちは、そこに未来を託している。

「やればやるほど赤字」─ でも、やめない理由

創業者の宮下夫婦が運営する農園では、年間約100種の野菜を栽培し、自家採種率は約7割に及ぶ。納品時の利益は1割未満。袋詰めや人件費を差し引けば、むしろ赤字だ。

「でも、これを置くことで店に“生命力”が満ちる。だから続けています。何より自給自足は環境に負荷をかけないじゃないですか」

自らの身体で育て、自らの舌で味わう。そのエネルギーが商品に宿り、まほろばの空間全体に流れている。効率では測れない“波動”のようなものが、そこには確かにある。

“なんだろう菜”と“ほっとけ栗” ─ 自然との共創

F1種(一代交配種)からも種を取り、自然交配さえも受け入れる。品種が混ざって不揃いになった野菜には「なんだろう菜」「ほっとけ栗」など、独自の名前をつけて販売している。

「経済性は悪くなる。でも、それが“自然”じゃないですか?」

まほろばに並ぶ野菜たちは、完璧ではない。しかし、見た目の統一感よりも“生命の多様性”が尊ばれている。

子どもたちに“本当の教育”を ─ 村づくり構想

数年前、まほろばは10ヘクタールの土地を購入し、学校と自給型の村を作ろうとした。自然と共に生き、働き、学ぶ“縄文的な暮らし”の再興だ。

だが、1.5キロ先に風力発電の建設計画が持ち上がり、土地取得は中止に。現在はその反対運動とともに、地域の町おこしを進めている。

「日本の自治が“民の声”で動いていないことに、改めて気づきました。ならば、そこから変えるしかない」

村づくりの夢は、いま地域の活性化という現場で新たな形をとって息づいている。

自立の連鎖 ─ 新規就農とメンバーシップ

まほろば農園では、新規就農者を“労働力”としてではなく、“仲間”として育てる。支援後は独立し、今度は彼らがまほろばに野菜を納品する“生産者側”に回るのだ。

「一人ひとりが自立すれば、経済のかたちは変わっていく」

この取り組みは、単なる農業支援ではない。“自立の思想”を広げるための道場でもある。

自給するということは、支配されないということ

「自給自足は、環境への負荷が最も少ない生き方。そして、誰にも支配されない生き方です」

現代社会は、知らず知らずのうちに“依存”で成り立っている。食も、情報も、価値観さえも。だが、自分で育て、選び、感じる力があれば、人はもっと自由になれる。

まほろばが追い求めるのは、そんな“内なる独立国”を一人ひとりの中に築いていくことだ。

次回、いよいよ最終回では、「自然食品業界の未来」と「本当の意味での“健康”」について、大橋さんが語る“締めくくりの言葉”をお届けします。

【関東の正規代理店】活水・浄水器 ELIXIR(エリクサー)Ⅱ

CAMWACCA ONLINE STOREは、関東で数少ないエリクサーII の正規販売代理店です。

関東近郊のご注文であれば、取り付け実績のある水道工事会社をご案内も可能です。

Natural&Organic まほろば

まほろば本店

〒063-0035
札幌市西区西野5条3丁目1-1

電話:011-665-6624

ホームページはこちら

おすすめの記事