心に、世界に、火を灯す。
思いをカタチにする、森の3日間

「無理」と言う前に

「どうせ無理」
できっこないよ
めんどうくさい

いつから、子どもたちは、こんなに簡単にそう言うようになったのでしょう。

『それは能力の問題ではなく、母数の問題やねん。』
キャンプリーダー・松木正さんは、そう語ります。

・遊びの母数
・挑戦の母数
・失敗の母数
・ぶつかる母数

その“分母”が小さくなっている。

経験が少ないから怖い。
ぶつかったことが少ないから引いてしまう。
失敗の母数が少ないから、やる前にあきらめる。

だからこそ、つくるキャンプがあります。
幸福を“与える”ためではなく、幸福を、自分でつくる感覚を取り戻すために。

シェルター(寝床)作りが一番楽しかった。今まではめんどくさいなと思ってたことも、キャンプに行ってからは何でも楽しいと思うようになった。(9歳女子)

母数という力

36分の24と、3分の2。

どちらも数学的には同じです。

でも、
36の体験がある人の「24」と、
3しか体験していない人の「2」は、まったく違う。

悲しい出来事が起きたとき。
うまくいかなかったとき。
裏切られたとき。

体験の母数が多い人は、
その出来事に飲み込まれない。
揺れるけれど、折れない。

「またやれる」
「別のやり方がある」
「これもプロセスだ」

と、どこかで知っている。それは身体で知っている感覚です。

つくるキャンプは、完成度を上げる場でもなければ、成功体験を積ませる場でもありません。

母数を上げる場です。

・トライする母数
・やり切る母数
・語り合う母数
・自然と向き合う母数

を、増やす場です。

森でシェルターをつくり、火を焚き、寒さを感じ、夜の音を聴き、仲間と語る。思い通りにいかないこともある。でも、その全部が、母数になります。

いまの時代、安全は整えられ、効率は高まり、答えはすぐに手に入ります。でも、母数は増えにくい。だからこそ、あえて濃厚に体験する時間がいる。あえて、めんどくさい時間がいる。母数を上げることが、人生の厚みになる。

つくるキャンプで起きてきたこと

「誕生日プレゼントはいらないから、その代わり、このキャンプだけは行かせてほしい」
そんな風に、子ども自身が、親に頼み込んで参加することもありました。

普段は、ずっとゲームで遊んでいる子が、自らゲームを手放し、泥だらけになって森を駆け巡る。

つくるキャンプでは、子どもが“自分の意志で動く瞬間”が、何度も生まれてきました。

あまり語りませんが、やりたいことを実現できた、自分でできた、という自信と満足感に充ちているように表情から感じられました。(10歳男子親御様より)

失敗を、止めない

つくるキャンプの原風景には、松木さんの子ども時代があります。森で遊び、基地をつくり、弓矢をこしらえ、そこにいた “町のおっちゃん”。

危ないことをしても、すぐには止めない。

失敗しても、「ほら見ろ」ではなく、
「もういっぺんやれ」と、面白がる

怒るときは、本気で怒る。
でも、存在は丸ごと包み込む。

その寛大さの中で、子どもはどんどん挑戦できた。

失敗は、終わりではありません

つくるキャンプでも、失敗を止めません。

狙い通りにいかないこともある。
仲間と激しくぶつかることもあります。
怒りが爆発することもあります。

そのとき、松木さんは裁きません。
「それはダメ」と感情を封じることもしません。

「どれぐらい怒ってる?」
「表現してみろ」

むしろ怒りを増幅させ、震えが来るほど、その感情と一緒にいる。

すぐに解決させない。
正解に急がない。
ただ、共に居続ける。

プロセスとしての解決

長い時間がかかります。
答えはすぐには出ません。

でも、ある瞬間、思いもよらないかたちで、プロセスが動く。

どちらが悪い、ではなく。
謝らせる、でもなく。
自然に、終わる。

おとなの論理ではなく、プロセスの動きとしての解決。

寛大さとは、放任ではない

寛大さとは、放任ではありません。一緒に居続ける覚悟です。

感情の嵐の中で、逃げずに、正解を急がずに、その場をホールドすること。

それは、簡単ではありません。
むしろ、とても“めんどくさい”。

でも、そこにしか生まれないものがある。

失敗を面白がれるおとながいるとき

失敗を面白がれるおとながいるとき、子どもは、自分で人生をつくりはじめます。

そしてきっと、その姿に出会ったおとなも、自分の人生を、もう一度つくり直しはじめます。

つくるキャンプは、子どもの挑戦の母数を増やす場であると同時に、おとなが “いる” ことを学び直す場でもあります。

とことんやることと、自己肯定感

『何かをとことんすることと、自分を肯定することは、すごく関係ある』

何かやりたいことを諦めずに最後までやり切ると、子どもたちの顔は、ふっと緩み、 満たされた、やさしい表情になります。つくるキャンプは、その“顔”に出会うための場所です。

森とともに、つくり、暮らす

自然の中で、自然の材料を使い、自分たちの寝床(シェルター)をつくる。

竹で食器や道具、弓をつくったり、自然の素材でアクセサリーをつくったり、持ち寄った材料で、みんなでごはんをつくったりする。

夜には、仲間たちと「アパッチの要塞」というサバイバルゲーム。火を囲み、焼いて、食べて、語り合ったり。

「飛んでみたい」
「滑り落ちたい」
「とにかく深い穴を掘ってみたい」
「野草を食べてみたい」

湧き上がる思いを実現するために、考え、工夫し、助け合います。

「大地のありがたさを知った」と言っていました(笑) 普段あまり自然と直に接する機会が少ないので、今回のキャンプでたくましくなって帰ってきました。(10歳男子親御様より)

体験が、知恵になるとき

普段はしないようなことを、遊ぶようにトライする。失敗して、やり直す。

その体験の中で、知識として知っていたことが、実感をともなった「知恵」へと変わっていきます。自然と関わることで、自然のことが「自分ごと」になり、世界との距離が、少し近づいていきます。

この時、大切なのが、子どもの気持ちに寄り添い、子どもの「・・したい」を見守り、時には自然の力をガイドしつつサポートし、一緒に楽しむおとなです。

センス・オブ・ワンダー

子どもは、生まれもって「不思議さや神秘に目を見はる感性」センス・オブ・ワンダーを持っています。その感性は、そばにいるおとなが共に感じ、共に驚くことで、新鮮なまま育まれていきます。

この感性が、
「もっと知りたい」
「もっとやってみたい」
という意欲を生み、生きる力の根っこになっていきます。

生まれつき備わっている子どもの
「センス・オブ・ワンダー」を
いつも新鮮に保ち続けるためには、

私たちが住んでいる世界のよろこび、
感激、神秘などを子どもと一緒に再発見し
感動を分かち合ってくれるおとなが、
少なくとも一人、そばにいる必要があります。

『センス・オブ・ワンダー』
レイチェル・カーソン

おとなにとっての、つくるキャンプ

つくるキャンプは、子どもたちのための場であると同時に、おとな自身が「在り方」を問い直す場でもあります。

子どもが何かに夢中になっているとき、
つい、先回りして手を出したくなる。
つい、正解を教えたくなる。
つい、「それは違う」と修正したくなる。

けれど、このキャンプで大切にしているのは、「失敗を防ぐこと」よりも、「面白がること」。

子どもの内側から湧いてくる「・・したい」という衝動を信頼し、評価せず、気持ちを感じ、驚く。ともにいて、必要なときには支える。

子どもを見ているようで、自分を見ている

夢中になっている子どもの姿は、かつての自分自身を思い出させてくれます。失敗を恐れず、うまくできなくても手を止めず、ただ「やりたい」からやっている姿。

その姿に触れることで、おとな自身の中に眠っていた好奇心や、感性、創造性に、火が灯ることも少なくありません。

つくるキャンプは、子どもを通して、おとなが自分自身と出会い直す時間でもあるのです。

遊びは、創造の源。生きる力の土台。

自分で決める。
最後までやり切る。
誰かを頼り、誰かに頼られる。

失敗も、葛藤も、笑いも、すべてが、母数になる。

その一つひとつが、確かな自信として残り、いつかあなたを支える。

この森の3日間が、人生のどこかで、ふと立ち返る「原体験」になることを願って。心に、世界に、火を灯す体験を。今年はライジングフィールド軽井沢にての開催になります。広大で豊かな国立公園の森で、お待ちしています。

自分で決めてやりきることで自信にもつながり頼もしい顔になっていました。(12歳女子親御様より)

プログラム・イメージ

(参加メンバーの状況や状態、その場から生まれるプログラムに変化します。雨天時も開催します。)

【1日目】
・オープニング
・チームづくり
・シェルターづくり(段ボール)
・ひげバー|おとなの時間?

【2日目】
・森の材料で作りたいものを作る!
・自分で持ってきた食材で食べたいものを作る!
・シェルターづくり(自然の素材)
・アパッチの要塞

【3日目】
・森の材料で作りたいものを作る!
・最後のランチ
・クロージング

松木さんと初めて数日間過ごしてみての印象は?と聞いてみたら、色々なアイデアをくれるおとなだったと……。シンプルだけど深いなぁ〜と思いました。子どもが惹かれるおとなってつまりそういう事だな…と思わされました。(12歳男子親御様より)

今年は「親離れ、子離れ」を内なるテーマとしてキャンプに臨みました。この1年で大きく成長したことを実感しつつも、一緒に生活をしていると、つい構いすぎたり、口出ししたりしてしまっているなと感じています。

コミュニケーションが苦手で、昨年はただ自分のやりたいことを勝手にやっているだけ、という感じでしたが、彼は自分の目的を達成するためには誰に何をお願いすれば良いのかを考えて、大人たちに声をかけていて、周りに助けてもらうという術を身につけたのだな、これも一つのサバイバルする力なのかなと感じました。(親子参加親御様より)

松木正《公開》インタビュー
『つくるキャンプの原点』
幸福な人生をつくるヒント
アーカイブ動画視聴のご案内

松木正さんプロフィール

先住民の知恵と生き方から学ぶ環境教育、自分と自分をとりまく様々な生命との関係教育を軸に「マザーアース・エデュケーション」を主宰。

京都府伏見生まれ。大学在学中、自身がうつ病を克服していく過程でカウンセラーと出会い、教育の現場にカウンセリングの手法を用いることの可能性を探り始める。

YMCA職員などを経て環境教育を学ぶために渡米。全米各地で環境教育のインストラクターをする中でアメリカ先住民の自然観・宇宙観・生き方、またそれらをささえる儀式や神話に強く引かれ、サウスダコタ州シャイアン居留区に移り住みスー・インディアン(ラコタ族)の子どもたちの教育とコミュニティ活動をしながら伝統を学ぶ。

現在、神戸を拠点に全国各地にて、キャンプの企画や指導、企業研修、学校での人間関係トレーニング、また保護者に向けてのワークショップ、子育て講座、アメリカ先住民の知恵を前面に打ち出したキャンプの企画と指導、神話の語り、教育的意図をもった企画講座、個人カウンセリングなど、幅広く活動している。

著書に、ロングセラーとなった『自分を信じて生きる』(小学館)『あるがままの自分をいきていく インディアンの教え』(大和書房)がある。

基本情報

●とき
2026/5/3(日)- 5/5(火)

●ところ
ライジングフィールド軽井沢
長野県北佐久郡軽井沢町長倉山国有林2129

●定員
【小学4年生 - おとな】:24名
ーーーーーーーーーーーー
*おとなとご一緒の参加にて
【年中 - 小学3年生】:6名
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●参加費:《早期お申し込み価格》3/31〆切

【小学4年生 - おとな】69,800円(税込)

【お二人目から 】59,800円(税込)
*ご家族や兄弟姉妹でのご参加の場合、お二人目の方はこちらにて

【年中 - 小学3年生】49,800円(税込)
*年中 - 小学3年生のお子様は、おとなとご一緒の参加をお願いします

【お申し込み事例】
・小学5年生(お一人の場合):69,800円(税込)
・中学3年生+小学5年生(お二人の場合):69,800円+59,800円(税込)
・小学3年生+お父さん:69,800円+49,800円(税込)
・年中+お父さん+お母さん:69,800円+59,800円+49,800円(税込)
*参加者選択にてそれぞれの人数分を購入数に記入しご購入ください

●お申し込み期限
・4/11(土)

●タイムテーブル
【5/3 集合】

 9:00 開場
 11:10 軽井沢駅 集合 (電車の方)
 12:00 現地集合 (車の方)
 13:00 スタート
※GW渋滞が予測されます。早めに会場入りすることも可能ですので、余裕を持った移動時間でいらしてください。

【5/5 解散】
 15:00 終了
 15:30 現地解散 (車の方)
 16:30 軽井沢駅 解散 (電車の方)
※プログラムの準備や進行状況によって時間の変更にご協力頂くこともあるかと思いますので、予めご了承ください。

●免責事項について
・自然体験キャンプでのリスクを鑑み、各自の責任で取り組むことをお約束お願いいたします。松木さんをはじめ、スタッフ全員で安全に万全を期し、取り組みます。

●もちもの
・お弁当(初日分)
・ナップサック・デイバック(活動するときに必要なものをつめます。)
・毛布(シュラフの中に入れて寝ます。※マイナス温度対応の寝袋でしたら、毛布は必要ありません。)
・シュラフ・寝袋
・シュラフカバー(※必須ではありませんが、雨天時には非常に重宝します。)
・レジャーシート(寝る時に上下にしきます。なるべく大きいもの。)
・着替え(雨や汗でぬれたときのために。靴下や下着も忘れずにね。)
・軍手!綿100%!(化学繊維のものは熱で溶けるので綿100%のもの。)
・懐中電灯(頭につけるヘッドランプが便利です。※必需品)
・カッパ上下(下がズボンになっているもの。※必需品 百均のものは不可!丈夫なセパレート式カッパ)
・防寒服(春先でも氷点下になることがあります。ご用意ください)
・ヒートテックなどのインナー上下
・厚手の靴下(くるぶしが隠れる長さのもので)
・長靴(雨天時に大活躍!)
・運動靴。登山靴もおすすめ
・帽子(雨天用)
・ニット帽(防寒用、アパッチ用)
・マフラー、手袋
・スポーツタオル
・ティッシュ
・段ボール3~5箱分(初日のシェルターを作ります。大きいミカン箱サイズ×3~5個分)程度
・お弁当(1日目のお昼ご飯)
・食料:2泊3日分(野菜1キロ目安:葉物根菜等バランスよく6食分、お米4合、レトルト食品1品:非常用)
・焼くなど自分で食べたいもの(お餅、ソーセージ、ベーコン、マシュマロ、、りんご、さつま芋、みかんなど)*お名前を表記ください。
・OS1:2本(脱水症防止にご持参ください)
・水筒(熱いお茶をいれます。ペットボトルは不可!)
・マイカップ、皿、お箸(ホーローなどの割れないもので、必ず記名してください。)
・ノート・鉛筆・消しゴム(できれば小さなノート)
・ビニールゴミ袋(45リットルサイズ以上の袋を数枚)
・虫除け、虫さされ薬
・薬(いつも飲んだり使ったりしているものがあれば)
・歯ブラシ
・クラフトテープ(紙のガムテープ)
・カッター
・カイロ (寒さ対策に)
・そのほか必要なもの
<つくる道具類>各自使いたいものをお持ちください
参考に・・
・ナイフ
・ノコギリ
・小さいシャベル
・料理道具
など

*寝袋のご用意について松木さんのインタビュー(サバイバルプライオリティ)をご参照ください。

松木正《公開》インタビュー『つくるキャンプの原点〜幸福な人生をつくるヒント』アーカイブ動画視聴のご案内

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