思春期・反抗期・多感な10代の子どもたちへ
松木正さん、そして仲間と過ごす夏の特別プログラム
2023年8月1日(火)- 3日(木)開催!
@清里(竹早山荘)
答えのない新しい自分になる
限界を突破する魔法のフロー体験
いのちに根ざした
「自己決定力」と「人間関係力」を育む
『スカウティング “モモ”』
自然・冒険
フロー・チーム
体験学習
松木正
シェアド・リーダーシップ
プログラム
スカウト4つの力
「スカウティングとは?」
松木正さんは、YMCAでキャンプカウンセラーとして奉職後、アメリカに渡り、環境教育の現場で働く中で、ネイティブ・アメリカンのラコタ族と出会い、30年の長きにわたり、ラコタ族と生活を、そして、セレモニーを共にするようになりました。また、19歳の時に「うつ」で床に伏すようになったところを、カウンセラーに話をきいてもらうことで回復していった体験を通じて、自身もカウンセラーになっていらっしゃいます。そして、様々な学校・教育機関に関わり、学校やクラスの立て直し、新しい文化・風土の創造に貢献してきていらっしゃいます。
ネイティブ・アメリカン部族の長老やシャーマン、グランパたちが、次世代に知恵を伝承していったように、スカウティング “モモ”は、松木さんご自身の人生を結晶化し、次世代にその知恵を伝えていくプログラムです。
自然の働きを読み解き、自ら選択し、決定するための「スカウト」
「スカウト」ときいたら、何を思い浮かべますか?
プロスポーツ選手や芸能関係のスカウトを思い浮かべるかもしれません。日本では、スカウトというと、このような人材の勧誘に使われることが多いです。
スカウトには、世界的な教育運動としてのスカウト・スカウティングという言葉があります。ボーイスカウト・ガールスカウト・カブスカウトはここからきています。
元々、スカウトには「探し出す」や「見つけ出す」の意味があり、偵察する者、斥候を、スカウトと呼びます。
スカウトたちが、様々なサインを見出し、追跡して、観察推理していくスカウティングという方法を、自然体験・サバイバル体験などを通じて、肉体的・精神的に学び、それぞれに歩む道を、自発的に、自らの力で解明し、拓いていくやり方・あり方を体得していくことを、スカウト運動は意図しています。
インディアン(ネイティブ・アメリカン)には、古来より、スカウトと呼ばれる人たちがいました。自分がスカウトであるということを明かすことなく、愛する者たち、部族を守ることに尽くす存在のスカウト。自然の中で生きる術を身につけ、自然に溶け込み、自らの存在を消し、必要に応じて他部族の中に入り込んで、部族に必要な情報を持ち帰るというスカウト。
そのためには、アウェアネスの力、自然を深く認識し、鋭く意識、知覚する力、一目で、はるか遠くまで、すべてを観察し把握する力が求められます。
現代の都市生活を生きる私たちにとって、都市生活を、自然の視点から見直し、そこに働いている、自然の力を感じとる感性を、私たちが本来持っているスカウティング力を、取り戻していくことは今改めて重要です。
なぜなら、都市生活・デジタル生活がネイティブになっている現代人にとって、特に子どもたちにとって、自然の働きを、体感的に感じ取り、経験し、活かせるようになることは、都市生活・デジタル生活の土台となっている、目に見えにくい・見えない自然の働きを体得していくことであるからです。
このことは、現状の都市生活の利用者になっていくのか、自然の働きに即した新しい生活様式を自ら作り出していくようになるのかの、根本的な違いをもたらすことになるでしょう。
このような目に見えない自然の働きを感知し、活用していく力は、いのちに根ざした暮らし・生活を生み出していくために必須なことです。
そして、この時、求められることが、人との関わりです。
「自己決定」を促し、「人間関係」を育む “Be with” で「きいて・いる」人
私たちが何事かをしようという時、人との関わりで起きてくる様々なことと、どのように向き合い、どのように乗り越えていくのか、この時に、鍵となり、極めて重要な働きをするのが “Be with” で「きいて・いる」人の存在だ、と松木さんはおっしゃます。
人との関わりの中で、目に見えない水面下では何が動いているのか、内面では何が起こっているのか。「きいて・いる」人の存在は、ここを大事に扱い、振り返りを働きかけ、気づきをもたらし、変化・変容を促していきます。
このプログラム名の“モモ”は、ミヒャエル・エンデの小説から拝借し、「きいて・いる」人のモデルとして、人との関わり方・あり方のモデルとして、掲げています。
・・・
モモに話をきいてもらっていると、どうしてよいかわからずに思いまよっていた人は、急にじぶんの意志がはっきりしてきます。ひっこみ思案の人には、きゅうに目のまえがひらけ、勇気が出てきます。不幸な人、なやみのある人には、希望とあかるさがわいてきます。
モモがそういう考えを引き出すようなことを言ったり質問したりした、というわけではないのです。彼女はただじっとすわって、注意ぶかくきいているだけです。その大きな黒い目は、あいてをじっと見つめています。するとあいてには、じぶんのどこにそんなものがひそんでいたかとおどろくような考えが、すうっとうかびあがってくるのです。
ミヒャエル・エンデ 『モモ』
・・・
『多感な年頃でおとな批判、おとな不信の日々の中、今回参加させていただき、自分を受け入れて話を聞いてくれるおとながいるということが嬉しかったようです。』
『とても楽しかったと帰ってきました。 「自己決定力」について聞いたところ「自分の気持ちの決め方が前よりやりやすくなった」と話しています。 見ていて思うのは ・明るくなった ・以前よりよく笑うようになった という点です。』
答えのない新しい自分になる
人間の幸福に重要な「自己決定」と「人間関係」
人間の幸福に重要な要素として、「自己決定」と「人間関係」の二つは大きな要素を占めています。スカウティング“モモ”は、この「自己決定」を促し、「人間関係」を豊かに育んでいきます。
そのために「そんなこと絶対無理!」「やれっこないよ」「私には自信がない」「怖いし、どうしたらいいかわからない」という発言が飛び出すようなアクティビティに取り組みます。普段やったこともないし、通常の意識では、当然そう思えることなので、無理もないことかもしれません。
そのような場面における人との関わりで、内面で何が起こっているのかというプロセスを大事に扱い、そこでの気づきや学びが、これまで通りの選択から、より自分らしくいられるような新しい選択を選ぶことを促し、仲間で支え合い、変化・変容していくようなあり方を、体験的に学んでいきます。
自然の中で困難なプロジェクトに向き合う時、いろんな感情や気持ち、心の変化が起きます。
・伝えたいけど言い淀んでしまう気持ち
・どう表現したらいいかわからない暴れるような感情
・言葉にならずに身体で感じている何か
そのような「今ここ」で感じている感情、気持ちを共に感じながら、丁寧で微細に寄り添っていくと、子どもたちはその感覚世界に入りフロー状態になっていきます。
すると、子どもたちからびっくりするような、あっと驚く言葉や表情、アイデアが出てきます。
そして、化学反応が起きるように、子どもたちの中で何かが起こり、まるで魔法のような、ちょっと常識的には考えられないような体験が生まれてくるのです。
スカウティング “モモ”は、このように、世界の幸福にとって重要な、いのちに根ざした「自己決定力」と「人間関係力」を育むことを意図し、企画しているプログラムです。
『苦手なプログラム、活動について愚痴を言うことも正直ありました。ただ本人は自覚してないと思いますが、2泊3日の様子を色々話してくれている中で、苦手なことも経験したり、初めての方達とも一緒に過ごしたことでたくましくなったように感じています。』
『夏休み前は友達との関係に悩んで塞ぎ込んだりしていましたが、プログラム参加後に思ったこと、感じたことを自分なりの言葉で話してくれました。
・自分を責めなくていいことに気づいた。
・自分が思ったことをありのままに言葉にして伝えられるようになりたいと思った。そのためには国語の授業とか苦手だけどちゃんと取り組んでたくさん言葉を知りたいと思った。
・人の目を気にして自分らしさを削らなくてもいいんだってことに気付いた。要するに、もっと堂々としろってこと!
と言っていました。 日々の生活の様子も、ちょっとのことではくよくよしなくなってきたように感じます。』
「過去は変わる」
「なぜ反抗期は来るのか」
松木正さんプロフィール
先住民の知恵と生き方から学ぶ環境教育、自分と自分をとりまく様々な生命との関係教育を軸に「マザーアース・エデュケーション」を主宰。
京都府伏見生まれ。大学在学中、自身がうつ病を克服していく過程でカウンセラーと出会い、教育の現場にカウンセリングの手法を用いることの可能性を探り始める。
YMCA職員などを経て環境教育を学ぶために渡米。全米各地で環境教育のインストラクターをする中でアメリカ先住民の自然観・宇宙観・生き方、またそれらをささえる儀式や神話に強く引かれ、サウスダコタ州シャイアン居留区に移り住みスー・インディアン(ラコタ族)の子どもたちの教育とコミュニティ活動をしながら伝統を学ぶ。
現在、神戸を拠点に全国各地にて、キャンプの企画や指導、企業研修、学校での人間関係トレーニング、また保護者に向けてのワークショップ、子育て講座、アメリカ先住民の知恵を前面に打ち出したキャンプの企画と指導、神話の語り、教育的意図をもった企画講座、個人カウンセリングなど、幅広く活動している。
著書に、ロングセラーとなった『自分を信じて生きる』(小学館)『あるがままの自分をいきていく インディアンの教え』(大和書房)がある。
基本情報
●とき
2023年8月1日(火)- 3日(木)
集合:1日(火)
12:30(清里駅集合)
12:45(現地集合)
13:30(スタート)
解散:3日(木)
15:00(終了)
15:15(現地解散)
15:30(清里駅解散)
●ところ
竹早山荘(清里)
山梨県北杜市高根町清里3545ー1学校寮区
●定員
・16名
*対象年齢:10代
(小学校高学年、中・高生)
●参加費(要事前申込)
・66,000円(税込)
・お二人目から家族参加55,000円(税込)
→早期お申し込み特別価格
・59, 400円(税込)
・お二人目から家族参加49,800円(税込)
*宿泊費含みます。
・早期お申し込み特別価格〆切【7/21(金)】です!
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